なっふぃーの「成人女性アスペルガーですが、何か?」

「成人女性アスペルガー」の「なっふぃー」が、「普通の人と違う」ノーミソを持った「アスペルガー」という謎の生物について解説するブログです。

アスペルガーさんに捧ぐ『これをやると嫌われちゃうゾ!』

いきなり何のことかと思いますが、ふと思いついたので書いてみます。

(「画像だけペタッと貼りつけた、成人女性アスペルガーの困りごと」の記事に関しては…もうちょっと待って下さい…申し訳無いです💦)

 

 

今から書く内容は、「コミュニケーションに精一杯気を遣っているつもりでも、『命取り』に繋がりかねない」、「本当に些細だけど気をつけた方が良い」ことです。

私が、「言われた側になって初めて気づいた、アスペルガーさんの『コミュニケーションの落とし穴』」…。

 

前置きはいいから、ざっくり例え話をします。

 

さて、ここに、1人のアスペルガー女子「サキ」ちゃんと、定型発達(何度も言うが、この言葉嫌いだ…)の「リナ」ちゃんと「マキコ」ちゃんの、3人の女子大生が、学内でお茶しながらお喋りしているとしましょう。

 

 

リナ「この前ね、具合悪くてちょっと学校には来られなかったんだけど、高校時代の親友と、ずっと前から行こうって約束してたパンケーキ屋さんに行ったのね。前からの約束だったから。そしたらお店の雰囲気も良かったし、パンケーキも美味しくてさ♡」

 

マキコ「あー、こないだインスタに上げてたヤツ?あれ興味あったんだ、今度ウチらも行こうよ!学校からそんなに遠くなかったよね?」

 

サキ「…学校に来る気力はなかったけど、パンケーキ屋さんに行く元気はあったんだ?」

 

リナ、マキコ「シーン…(そんな言い方しなくても…)」

 

はい、死ぬほど気まずい空気になっちゃいましたね!

 

勿論、私もサキちゃんと同じような事を何度となくやらかして来ましたし、その度に、周囲から突っ込まれたりたしなめられたりして、

「ああ、こういう言い方をすると人は『なんかこの人、当たりが強くない?』って思うんだなぁ」

って学習しました。いい歳したおばちゃんになってやっと。(いや、まだまだですがね🥺💦)

 

勿論、空気を凍りつかせたサキちゃんに、1ミリも悪気がないし無自覚なことも解っています。

ただ、それは「アスペルガー当事者同士だったり、身内や近しい人(友達や恋人)がアスペルガー」な人なら「発言に深い意味は無いんだな」って聞き流せますが、リナちゃんやマキコちゃんが「そうではなかった」場合、「…何かサキって、いつも言い方キツいよね。一緒にいると疲れる」となり、サキちゃんはだんだん2人から誘われなくなり、グループLINEの内容も、『リナちゃんとマキコちゃんだけの共通の話題』になり、サキちゃんは

「え?私何か悪い事した?…またやらかしちゃったかな…?

でも、『私の何が悪かったの?』って聞いても、多分2人とも答えてくれないし…」

と、8割くらいの確率でまた孤立することになるのです。(多分8割くらい)

 

で(私もこういうこと、結構やらかしがちなので、あまり偉そうなことは言えませんが)、サキちゃんから学ぶべき事、サキちゃん自身が学ぶべき事は、おそらく、

 

「相手を気遣う」

 

事なのかなと思います。サキちゃんは多分、

「(アスペルガーさんは、一般の人と、事象を拾うアンテナの方向が大なり小なり周囲と違うので)リナちゃん、体調が悪いのを押してまで、高校時代の親友に付き合ってパンケーキ屋さんに行ったんだ。リナちゃんもきっと楽しみにしてたんだろうなぁ」

といったような事が言いたかったのかと思われます。

それをコンパクトにまとめすぎると、上記のような軋轢が生じてしまうのでしょう。

 

サキちゃんは、特別デリカシーが無いわけでも、学習しない人でも、地頭がよろしくない人でも無いのだと思われます。それなら、

 

「リナちゃん、体調不良を押してまで行ったんだから、よっぽど楽しみにしてたんだね」

 

って言った方が良いのかと。

というか、そこまで回りくどく言わないと、リナちゃんに真意は伝わりません。悲しいけどこれが「コミュ力」なのよね…。

 

と言うことで、「気がついたら周りに誰もいなくなってしまいがちなアスペルガーさん」にとって、少しでも参考になってもらえれば幸いです。